裏話その2
「聴いたら危険!ジャズ入門」で取り上げるミュージシャンの人選段階から関与させてもらっていたのだが、私はどうしてもMary Halvorsonを入れたくて、何段階かの選抜で漏れるたび、無理を言ってはリストに復活させてもらっていた。
ほかのことには特に注文を付けなかったが、自分でもなぜだか不思議なほど執着してしまい、結局、著者・田中啓文さんの判断で却下(ま、最初の選抜から見えていた結果ではある)となり、私も最終的には同意した。
が、しかし。
Mary Halvorsonは実は、本の中にこっそり登場しているのである。
ミュージシャン誰某の共演者として名が挙がっている。わけではない。
非常に屈折した心理の結果、私以外の他者には到底わからない形がとられている。
ある文章のある個所に、唐突に「メガネ女子」(の比喩)が出てくる。実は、このメガネ女子こそ、私の頭の中ではMary Halvorsonの顔をしているのだ。
そして、もっと分かりにくい秘密も隠されている。
このメガネ女子は設定上は日本人なので、髪は黒髪ということになる。
そうすると、私の高校時代の同級生Kに似るのである。
あそこで描かれた比喩は、比喩のための比喩ではなく、実体験を基にした比喩なのである・・・・・・(苦笑)