あうとわ~ど・ばうんど

Go See the West

実を言うと、David S. Ware を本格的に聴き出したのは「Live in the World」以降のことであって(ジャズ喫茶等で聴いてはいたんだが)ファンとしては新参者である。それ以前の作品は、こうして思い出したときにポツポツ買ってみるといった具合だ。

Go See the World
Go See the World/David S. Ware」(columbia)。97年、7曲68分。David S.Ware(ts) Matthew Shipp(p) William Parker(b) Susie Ibara(ds)

ウェアが、大メジャーたるコロンビアからアルバムを出していたことは、田中啓文さんのレビュー(毎日しつこく引用してすいません)を読んで初めて知った次第で、収録曲も「Live in the World」で慣れ親しんだ曲が多かったので、一昨日の Gebhard Ullmann、昨日のグロスマンともども注文したというわけ(苦笑)。

4曲目の「The Way We Were」が、コロンビア側の要請だったのかウェア側主導だったのか知らないが、全7曲の真ん中に持ってくることによって、また、1年後の「Live in the World」ヴァージョンよりも原曲イメージに近い(とはいえ、同曲のファンは怒るかもしれない。ま、知ったことではないが。笑)ためか、非常に印象深い。それをサンドイッチする曲群といい、順序が逆になったが1曲目の始まり方といい、メジャー制作ワークが良い方向に働いたアルバムではないかと思いました。また、メジャーだからと言ってウェアの迫力もそぎ落とされることなく、ウェア入門にも良い作品かも。