あうとわ~ど・ばうんど

The Quest

ザ・クエスト
こういうことがあると、聴き返すよいきっかけになるなあ。
ザ・クエストマル・ウォルドロン・ウィズ・エリック・ドルフィー」(new jazz / prestige)。61年、7曲41分。Mal Waldron(p) Eric Dolphy(as,cl) Booker Ervin(ts) Ron Carter(cello) Joe Benjamin(b) Charles Persip(ds)

ファイヴ・スポットの3週間前の録音(このCDの帯には何故か『1週間』と書いてある。ついでに言うと、盤面には何故か『Mal Waldron with Eric Dolphy and Booker Little』などとフザケた印字がしてある。レコード会社よ、ちゃんと仕事しろ。怒)。

昔、本作に収められた「Fire Waltz」の初演だけを目的に聴いて、ドルフィーがソロを取っておらず面白くなかったので、その後聴くことはなかった。でも、それ以外の演奏は、やはりファイヴ・スポットで再演することになる「Status Seeking」をはじめ、なかなかしっかりしているわけで、当時は一体何を考えていたのでしょうね?(苦笑)

61年のドルフィーは絶好調。ミンガス・バンドでの盟友ブッカー・アーヴィンとの息もピッタリ。マルも本領発揮。でも、ロン・カーターがなあ。この時期、ロンはやたらとチェロで吹き込みを行っているけれど、この微妙な音程が・・・。ま、これを聴くと『あ、ロンだ』と一発で分かるし、『ジャズ以外にはありえんなー』とも納得(?)してしまうので、よしとしようか(笑)。