あうとわ~ど・ばうんど

Distil

Distil/Atomic School Days」(okka disk)。2枚組、9曲116分。Jeb Bishop(tb) Magnus Broo(tp) Ingebrigt Håker Flaten(b) Fredrik Ljungkvist(ts,cl) Paal Nilssen-Love(ds) Kjell Nordeson(vib) Ken Vandermark(bs,cl,bcl) Håvard Wiik(p)
アトミックとスクールデイズの合体コンボ、4年ぶりの2枚目。
前作「ニュークリアー・アッセンブリー・ホール」を聴いたのがヴァンダーマークやニルセンラヴを初めて知った時で、その時は『スゲェーーー』と思ったのだが、その後彼らのアルバムをいろいろ聴いていくにともなって、このバンドが必ずしも彼らの実力を十分に示しているとは言い難いこともまた、知ることになったのだった。
このバンド、ただ合体して一緒に演奏しているだけで、二つが合体して別のものが生まれた、わけでない。残念ながら、今回もそう(ま、ジャズファンはよくご存知と思うけれど、例えばオールスターセッションだからといって、奇跡的な演奏が生まれることは、往々にして殆どないのと同じですね)。
もちろん、ヴァンダーマークとリュンクヴィスト2人のリード、フラーテンとニルセンラヴの鉄壁コンビを中心として各人のプレイは申し分ないが(主流派ジャズ的曲調のせいか、ブローも生き生きしてる。笑)。