あうとわ~ど・ばうんど

Manifold

Mainfold
待ちに待ったスティーヴ・リーマンの新作が、ようやく到着。
Mainfold/Steve Lehman Quartet」(clean feed)。9曲51分。Steve Lehman(as,sopranino) Jonathan Finlayson(tp) John Hebert(b) Nasheet Waits(ds)
傑作「Camouflage Trio/Interface」以来の Clean Feed レーベルからの2作目。前作に引き続いてのライブ盤で、昨年5、6月のポルトガルのジャズ祭での録音(最終曲「For Evan Parker」は、ステージを分け合ったエヴァン・パーカーに敬意を表したと思われる無伴奏ソロになっている)。
「Interface」では、巨匠たちにサウンドの屋台骨を任せてとにかくブロウしまくる、という感じだったが、今作はグループのまとめ役の面ものぞかせる。が、しかし、自分のソロになると、独特のアブストラクトなソロで盛り上げる。彼のプレイには心底惚れる。ああ、やっぱりいいなあ。トランペットはいらないなあ(笑)。


ところで。レーベルの意向なのか配給元の意図なのか分からぬのだが、本来なら昨年リリースされていたはずの本作の日本発売がこの時期になったのはなぜなのか? ちなみに、やはり昨年出ているはずの Herb Robertson NY Downtown Allstars(Tim Berne 参加!)や、Dennis Gonzalez NY Quartet(Ellery Eskelin 入り!)も日本未発売なのである。
レーベルサイトではまだ公式発表されていないようであるが、HMVでは今後の発売予定が既に出ている(こちら参照)。Fredrik Nordstrom の名も見えるが、ロバートソンやゴンザレスはないようだ。出し渋りしないで、早くリリースしてほしいものだ。