あうとわ~ど・ばうんど

エドガー・ヴァレーズ

コンプリート・ワークス Volume.1

コンプリート・ワークス Volume.1

を聴いた。7曲38分。
ヴァレーズは、フランク・ザッパが最も愛し、影響を受けたという作曲家。少年時代のザッパがなけなしの小遣いをはたいて購入したLP(「フランク・ザッパ自伝」33−36頁)のCD化だそうである。
また、30年前のアナログ再発時に追加収録されたという5−7曲目「砂漠」は、ザッパ少年がその後ヴァレーズに電話をかけた時に、彼が作曲中の新作のタイトルだと言って教えてくれた曲だろう(同36、37頁)。
21日がザッパの誕生日(生きていれば67歳)だったので、それに合わせて発売されたのだろう。帯に『ZAPPA'S FAVORITE COMPOSER』の記載があり、ぼくが購入したCD屋では、現代音楽とともにザッパコーナーにも陳列されていた。
ザッパだけでなく、ジャズ側でもチャーリー・パーカーが弟子入りを懇願するほど尊敬し、またエリック・ドルフィーも大変なファンであったらしい。
で、ぼくは実は初めて聴いたのだけど、怪獣映画やサスペンス映画を思い浮かべた(笑)。ザッパは好きだけれど、代表的なアルバムを何枚か聴いた程度なので、ザッパに与えた音楽的影響はよく分からない(苦笑)。ただし2曲目の「密度 21.5」。ここでのフルート演奏が、ドルフィーに多大な影響を与えた(であろう)ことは、よーく分かる。