The Hilversum Session

「Hilversum Session／Albert Ayler Quartet」（esp-disk'）。64年、6曲40分。Ayler(ts)Don Cherry(cor)Gary Peacock(b)Sunny Murray(ds)。
有名な希少盤が、めでたく本家ESPから再発。
アイラーの相棒のトランペットは弟ドナルドかドン・チェリーが多くて、格からいけばチェリーが上になるのだけれど、じゃあチェリー参加のアルバムの方がよいかと言うと、そんなことはない。アイラーミュージックへの溶け込み具合でいけば、明らかにドナルドの方が合っている。本作はチェリー参加だが、アンサンブルの時はよいのだけれど、チェリーのソロになると途端に音楽が牧歌的になる（それも悪くはないのだが）。アイラーは違うと感じたのではないか。サックス奏者だった弟をトランペットに転向させたのだから。