あうとわ~ど・ばうんど

ArtificialLight

ARTIFICIAL LIGHTやはり、久々に聴く。「ARTIFICIAL LIGHT/Steve Lehman Quintet」(FSNT)。03年、7曲48分。Lehman(as)Mark Shim(ts)Chris Dingman(vib)Drew Gress(b)Eric McPherson(ds)。
かつて聴いた時は、スティーヴ・リーマンの激烈ブロウが炸裂する傑作「Camouflage Trio/Interface」と同時期だったせいか、クールなチェンバーアンサンブルを追求したような本作は影が薄い気がしたのだが、あらためて聴き返してみるとなかなかイイのである。トータルサウンドが主で、ソロが突出するわけでない構成が物足りなく思っていたのだったが、ベースがドリュー・グレスで、ヴィブラフォンも入っていることから、サウンドはクラウディア・クインテットにやや似た感じもあり、クラウディアを通過した耳には心地よく感じる。
むろん、リーマン特有のジグザグフレージングや、マーク・シム(シャイム?)との屈折アンサンブルもしっかり堪能できる。そういえば、リーマンが Pi Recordings に新作を録音した(らしい)のだが、発売はいつだろう? 待ち遠しい。