あうとわ~ど・ばうんど

Beckett

Beckett/Scott Fields Ensemble」(clean feed)。全5曲77分。Fields(elg) John Hollenbeck(per) Scott Roller(cello) Matthias Schubert(ts)。

ポルトガルの要注目レーベルclean feedの新譜、最近好きなジョン・ホレンベック参加(他のメンバーは知らなかったが)、そしてぼくの大好きな作家サミュエル・ベケットが題材、とあっては聴かずばなるまい。と思い、入手。

全5曲のタイトルは、ベケットの戯曲から取られている。

①「Breath」 (息)
②「Play」 (芝居)
③「Come and Go」(行ったり来たり)
④「What Where」 (なに どこ)
⑤「Rockaby」 (ロッカバイ)

「なに どこ」は読んだことがないが、他の演奏を聴く限り、雰囲気はうまく捉えている気がする。もちろん、原作を知らなければ楽しめないといったことはない。夾雑物を排した、音による即興劇として十分面白い。できれば、モロイ三部作や後期三部作をテーマにした音楽も聴いてみたいぞ。