あうとわ~ど・ばうんど

Afijn

面白いDVDが届いた。「Afijn/Misha Mengelberg」(icp)。
ミシャ・メンゲルベルグのドキュメンタリー映像と、ドキュメンタリーで使われた演奏のフル映像の2本立て。ドキュメンタリーは、彼の生い立ちから現在までの歩みを本人や関係者のインタビューを通じて振り返るというもの。彼にとって特別な存在であるモンクやエリントン、ハービー・ニコルズの話も出てくるのだが、ドルフィーについては一瞬言及するだけなのが、ちょっと悲しい。ちなみに、英語字幕もあるといえ全篇オランダ語収録で、十分楽しめるとは言えないのが難点か。
実際の演奏風景のほうはとても楽しい。デイヴ・ダグラスとのしっとりしたデュオや盟友ハン・ベニンクとのデュオ、ICPオーケストラのステージ、そのICPと木工アート制作との共演などさまざま。だが特に、鸚鵡とのセッション(!)、ジャケ写真になっている鍵盤の上を歩く猫の映像が、音楽とは何か、即興演奏とは何かといったことを考えさせる(答えは出ないけど)。