あうとわ~ど・ばうんど

Free Jazz

Free Jazz昨日の続きというわけでもあるまいが、久しぶりに「Free JazzOrnette Coleman」(atlantic)を聴く。60年、全2曲54分。Ornette(as)Eric Dolphy(bcl)Don Cherry(tp)Freddie Hubbard(tp)Scott La Faro(b)Charlie Haden(b)Billy Higgins(ds)Ed Blackwell(ds)。
ところで、このアルバム。「問題作」とか「名盤」とか言われるらしいが、ぼくにはその理由が分からない。カルテットを二つ並べてはいるが、それぞれ勝手にやっているわけでなく、互いの演奏を聴きながら一つのグループとしてまとまっている。テーマがあって、ソロオーダーはドルフィー→ハバード→オーネット→チェリー→ヘイデン→ラファロ→ブラックウェル→ヒギンズの順。ソロとソロの合間にはテーマが挟まれる。ベースとドラムは定型ビートを崩さない。管のソロの時はみんながいろいろと合いの手を入れるが、ベースソロやドラムソロの時には加わらない。
和気藹々としたジャムセッションであって、よく聴くとハードバップを抜けきっていない。ダルな瞬間もある。が、「アセンション」よりは楽しく聴けるかな。個人的には、ボーナストラック②「First Take」の方が、タイトで好きだが。