あうとわ~ど・ばうんど

片山 with 渋さ

片山広明 with 渋さ知らズ」が届く。全8曲52分。片山名義だが、実質的には「渋さ知らズ featuring 片山広明」という感じ。うーむ。予想はしていたが、片山作品としても、渋さ作品としても、ややどっちつかず気味なのではないでしょうか。
もちろん、登場するや視界がぱっと開けるような、御大のテナーの存在感はさすが。④「The Cat」や⑥「L'addition」で、迫力十分の吹きっぷりを堪能できる。個人的なベストは、かっこいいリズムの上で、室舘彩がYamataka Eye(にはもちろん及ばないけれど)ばりのシャウトを響かせ、片山と佐藤帆がバトルを繰り広げる②「Solamente Una Ves」。
脇役陣では、早川岳晴の抜群のグルーヴ感、現在のヘルシー渋さにあって貴重な異物感を漂わせる立花秀輝のアルトが、印象に残った。