あうとわ~ど・ばうんど

およばれ

ジム・オルーク坂田明の「およばれ/tetrodotoxin」を聴いた。
聴く前は、オルークの入っていたSonic YouthのMats Gustafssonとの共演盤「Hidros 3」みたいなポストロック的過激サウンドを想像していたのだが、意外に静かな(爆発的展開はあるけど、ミックスのせいなのか、ずいぶんおとなしく聴こえる)音響派フリージャズだったのでちょっと驚いた。
うーん、面白い展開もあるのだが、2人が共演したことによる化学反応みたいなものが希薄な感じがする。「tetrodotoxin」というタイトルの指し示すような劇毒もあまり感じられない(自分の耳が悪いせい?)。あえて挙げれば、坂田明のややぶっきらぼうな感じもするクラリネットが静かな音響の中をたゆたう4曲目「こうもりがさのしゅうぜん」が良かったかな。