あうとわ~ど・ばうんど

Great Spirit

ここ数日、James FinnGreat Spirit」にハマっている。現時点では、今月のベスト1ではないだろうか。
James Finnを初めて聴いたのは「Plaza de Toros」だった(安かったのだ。たしか1500円ぐらい)。聴いてビックリ、なんでこんなに吹けるテナーサックスが今までほぼ無名なのか不思議だった(今年49歳だという)。ま、サックスそのものには感心したのだが、闘牛をテーマにしたというアルバムはあまり気にいらなかった。最初のうちはいいのだが、後半になっても曲調があんまり変わらないので飽きてしまうのだ。しかし、James Finnの名は覚えた。で、新作が出たので購入してみたというわけ。
「Plaza de Toros」はDominic Duval(b)Warren Smith(ds)とのサックストリオだったが、今作はカルテット。メンバーはFinn(ts)Deanna Witkowski(p)Leon Lee Dorsey(b)Klaus Kugel(ds)。表題曲である1曲目からFinnが全開。程よい緊張感を保ちつつ、非常にテンションの高いテナーを炸裂させる。Finnを煽りまくるKugelもスゴイ。
じっくり聴かせる曲もある。5曲目「Of Hope and Forgiveness」。非常に叙情的。ただ爆裂だけのテナーでないことが、よ〜く分かる。6曲目「Of Love and Peace」、再びドッカーン。いやあ気持ちいいなあ。
全6曲57分、あっという間。