あうとわ~ど・ばうんど

Clifford Brown+Eric Dolphy

TOGETHER RECORDED LIVE AT DOLPHY'S HOME, LOS ANGELS 1954/Clifford Brown+Eric Dolphy」が届いた。ロスのドルフィーの実家のガレージには数々のミュージシャンが集まり、ブラウン=ローチ・グループもロスにきた際は必ず立ち寄っており、このとき録音された音源だという。

さて、肝心の中身であるが、さすがに、うっかりしているとテナーからアルトにソロが変わったのに気がつかないぐらい音質的にはツライが、聴くに堪えないというほどではない。
1、2曲目。ブラウン=ローチ・クインテット・プラス・ドルフィーが楽しめる。特に2曲目、超アップテンポの曲が白眉。ブラウンはさすが、という感じ。かなりパーカースタイルなドルフィーも面白い。
さて、3、4曲目。クレジットが正しければ、ブラウンがピアノを弾いている。長めのソロも取っており、やや一本調子だが、力強くかつ流麗にフレーズをつむぎだしていてなかなか興味深い。ドルフィーもパーカーフレーズで攻める。5曲目。ブラウンが「Old Folks」をソロで弾きだす。やや怪しいところもあるが、テーマを2回繰り返し、最後はドルフィーのアルトが寄り添う。
6、7曲目はブラウンのトランペットと、名前のわからないピアノのデュオ。まさか、今度はドルフィーが弾いているわけではあるまい。